各航空会社では、利用客の囲い込みを目的にマイレージプログラムを導入しています。
基本的なコンセプトは、文字通り各社の航空機の利用距離(マイル)に応じてポイントを加算し、貯まったポイントに応じて無料航空券などの特典を提供するサービスですので、年に何度かは航空機で旅する人にとっては身近なプログラムかと思います。
一方で、1回の国内旅行では数100マイル程度の加算ですので、ほとんど飛行機に乗らない人にとっては、特典交換がギフトで10000マイル、国内航空券15000マイルというハードルを考えた場合、「どうせマイルは貯まらない。」と考えてしまいがちではないでしょうか。
実際に、管理人も数年前まではそう考えていて航空に乗る機会があっても、マイルをまったく貯めていませんでした。
しかしながら、出張で年に数回国内線を利用するようになり、意識してマイルを貯めはじめてみると、結構マイルを獲得できるチャンスがあることやいろいろなコツが分かってきました。
ここでは、マイル獲得の基本知識や、知ってトクするちょっとしたコツを紹介したいと思います。
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1.貯めたいマイレージは限定する |
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マイレージプログラムは航空各社毎のサービスですので、毎回異なる航空会社を利用していたのでは加算されるマイレージが分散してしまい、効率よく目標のマイレージを貯めることができません。
このため、できるだけ貯めたいマイレージを決めて、利用する航空会社を限定することが重要になります。
マイレージだけを目的に旅するならば、理想的には毎回同じ航空会社の便を利用すればよいのですが、実際にはすべての航空会社が国内外ともすべての地域に就航しているわけではありませんので、それは不可能といえます。
また、このHPで目指すおトクな旅を実践するには、ツアーや個人手配の格安航空券を上手く組み合わせて旅行を計画すべきであり、利用する航空会社を1社に拘って旅を計画することはベストではありません。
ではどうするか・・・。それには航空会社同士のマイレージ提携を上手く利用することが必要になります。 すなわち、例えば国際線のユナイテッド航空を利用した際に、提携しているANAのマイレージにそのマイル加算し、国内でANAを利用した場合には当然ANAのマイルを貯めていくことで、マイレージは一つに集約して貯めることが可能になります。
2.どのマイレージプログラムを選ぶか |
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このテーマはたいへん難しいと思います。
当然ながら、「マイルが貯めやすいか」が最重要となるのですが、この目標に対する最適な選択というのは、みなさんの旅の頻度や航空機の利用状況などで異なります。
国内旅行だけで貯めたい場合、マイルの有効期限を気にせずに長期的に貯めたい場合などの条件によっても異なってきます。
更に、実際のマイルの換算率や交換できる特典旅行までの必要マイル数の差異などを詳しく比較していくと、その損得を理解するためにはマイルに精通する必要があります。
これらを深く研究してみたい方には、以下のHPを紹介します。
一方、いままで「どうせマイルは貯まらない」とマイルを貯めてこなかった方は、そんなに難しく考えずに、まずはマイル会員になってマイル加算を始めてみることをお勧めします。
個人的には、国内ならばANA、海外ならばノースウエスト又はアメリカン航空のマイレージプログラムあたりから始めてみるのが良いと思います。
<ANA(全日空) マイレージクラブ> ANAは国内ではJALよりも就航便が多いため貯めやすいこと。提携先が多いスター・アライアンスメンバーに加盟しているため海外航空会社の利用でもマイルの加算がしやすいこと。
マイル特典が電子マネーEdyへのキャッシュバックなど多様であること。国内のサービスのため、提携先でのホテルやショッピング利用、クレジットカードやGポイントなどのポイントからのマイルへの交換などが可能な点が魅力。
<ノースウエスト航空 ワールドパークス> なによりも貯まったマイレージの有効期限が無期限であることが最大の魅力。最近、スカイチームメンバーに加盟しマイレージの提携航空会社が増えたのも魅了。
但し、ANA、JALの利用ではマイル加算ができないので、国内利用中心でマイルを貯めたい人には不向き。(貯まったマイルの国内航空券(JAL)交換は可能)
クレジットカードやGポイントなどのポイントからのマイルへの交換などにも積極的。
<アメリカン航空 AAアドバンテージ> 国内のJALと提携しているので、国内線、国際線を問わずにJALをメインに利用する人にお勧め。3年に1度のマイル加算があれば、マイルの有効期限が無期限となります。海外旅行を結構する人や、有効期限を気にせずにゆっくりマイルをためたい人にはとっては、JALでマイレージを貯めるよりはこちらの方がよいと思います。
しかし、JAL国内線利用を中心でマイルを貯めたいならば、JALのマイレージバンクの方が、国内のショッピングやホテルなどの提携マイルが貯められるのでよいかもしれません。
マイレージは本来利用した航空機のフライト距離(マイル)に応じてポイントとして加算されるものですが、フライト以外でも貯めることができます。
内容は各航空会社のマイレージプログラムにもより異なりますが、どこのマイレージプログラムでもあるものとして、@クレジットカード利用でのマイル獲得(クレジットカードの利用ポイントをマイルに移行)、A提携レストラン、ホテル、ショッピングでのマイル加算などがあります。
もらえるマイル加算・特典は当然獲得すべきなのですが、マイル獲得ばかりが目的になってしまうと、結果として割高な年会費を払っていたり、高い買い物をしていることがありますので、注意も必要です。
@クレジットカード利用でのマイル獲得
これはマイレージプログラムに加入の際に、クレジットカード機能付きのカードを申し込み、そのカードの利用金額に応じて獲得した利用ポイントをマイルに移行できる仕組みです。
例えばANAのクレジット機能付きANAカードの場合、もっとも年会費の安い一般カードが年間2100円。このカードでのショッピング利用で100円につき1マイル換算でマイルを移行できることになります。(ショッピングアルファの提携先での利用なら100円で2マイル。)
クレジットカードとして年間50万利用をする人なら年間5000マイルに相当します。クレジットカードを積極的に使う人ならば飛行機に乗らずとも結構なマイルをためることができるでしょう。
しかし注意も必要です。このANAカードの例の場合、クレジットカード利用で獲得したカード会社のポイントをマイルに移行する仕組みとなるため、年間2100円の移行手数料がカードの年会費と別に掛かるのです。
すなわち、上記の50万円利用の例の場合、年会費と移行手数料をあわせると、5000マイルは獲得できるものの年間4200円のコストが掛かることになります。
しかもこの移行手数料は移行金額・回数にかかわらず定額のため、利用金額が少ない場合には更に割高なものとなってしまいます。
もっとも、これ以外にANAカードの特典として、フライトの区間基本マイレージが常に10%増しで獲得できたり、海外旅行障害保険の自動付帯、機内販売や空港内のANA系列のショップで買い物が10%オフになるなどのメリットもありますので単純な損得ではないのかもしれませんが、クレジットカード利用が少ない人は気をつけましょう。
A提携マイルの獲得
各マイレージプログラムではいろいろな業種の企業と提携していて、その提携先を利用することでマイルを獲得できます。
代表的な提携先として、旅行会社、ホテル、レンタカー、クレジットカード、インターネット、レストラン、各種ショッピングなどがあります。
引越やマンション購入、レオパレスの賃貸契約などでもマイルを獲得できますので、各プログラムの提携会社をチェックしてみてください。
旅行関係では、航空会社系列のパックツアーの申し込みや提携ホテル宿泊、レンタカー利用などでのマイル獲得がもっとも身近なものです。
パックツアーの場合ならば
1)旅行申し込みによる提携マイルの獲得、
2)実際の航空機利用によるフライトマイル、
3)ツアー代金の支払いにクレジットカードを利用してのマイル移行
をまとめて獲得できる場合があります。
同様に個人手配の場合でも
1)航空機利用でのフライトマイル、
2)提携ホテルへの宿泊での提携マイル、
3)レンタカー利用による提携マイル、
4)それらの支払いにクレジットカードを利用してのマイル移行
などの組み合わせが可能です。
具体的に国内を例にすると、東京から大阪に航空機で旅行し、レンタカーを借りてホテルに1泊して帰ってきたとします。
東京・大阪の往復マイルは通常556マイルです。
某Nレンタカーを2日間借りて1.2万円の利用で120マイル。(100円1マイル)
宿泊は、提携ホテルで1泊200マイルを獲得。
さらにこれらの支払いにクレジットカードを利用すれば・・・という具合です。
特に国内線の場合はフライトで獲得できるマイルが少ないため、提携マイルの効果は結構大きなものになりますので、是非とも、もらえるマイルは必ず獲得するよう心がけましょう。
4.キャンペーンを見逃さない |
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もっとも有効に使いたいものが、キャンペーンでもらえるボーナスマイルです。
キャンペーンにもいろいろありますが、もっとも容易なのは最初にマイレージプログラムに登録する時の入会キャンペーンです。
残念ながら無料会員での初回登録キャンペーンはめったにありませんが(全くなくはない)、クレジット機能付きの有料会員の登録ならば、入会で2000マイル、初年度年会費無料なんていうのがよくあります。
年会費を払うほど利用がない人でも、まずは入会してキャンペーンマイルを貰って、1年後に年会費を請求される前に解約して、無料会員に移行すればよいのです。
これ以外にも支払いにチケットレスサービスを利用するとボーナスマイルがもらえるキャンペーンや新規の就航便を記念しての行き先限定のボーナスマイルキャンペーンなどをよくやります。
また、期間限定で提携ホテルの宿泊マイルが増えたりするキャンペーンや、インタネット・携帯電話などから予約するだけでボーナスマイルが貰えるキャンペーンもありました。
さらに、マイル獲得には直接繋がらなくとも、例えばANAのEdyがもらえるキャンペーン、提携ホテルでのマイレージ会員向けの特別割引料金プランなどのキャンペーンもやっています。
したがって、日ごろからコマめに航空会社のHPやメールマガジンをチェックするのベストなのですが、それができない場合でも航空機やホテルを実際に予約する前には、必ずHPをチェックすることをお勧めします。
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